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デジテックフライデー第39回に登壇:「AIと"暮らす"未来を考える」

2026年7月3日・Y-BASE(山口市)/オンライン配信

講演・登壇AI活用

「デジテック for YAMAGUCHI」運営事務局主催の「デジテックフライデー 第39回」(2026年7月3日18:30〜20:00、Y-BASE)に、山田真希がモデレーターとして登壇しました。

テーマは「AIと“暮らす”未来を考える ― 記憶と身体性を持つAIと、どんな関係を作っていく?」。AIをタスク処理の道具として使いこなす話ではなく、AIと“暮らす”側の視点から話す講演です。

前半は、AIチャットとAIエージェントの違いから始まりました。AIチャットは質問すれば答えてくれる受動的なもので、使い手が結果をコピー&ペーストして回る「コピーマシン」的な使われ方になりがちです。一方でAIエージェントは、パソコンの中を自分で探し回り、複数のシステムを渡り歩いてタスクをこなします。人間の役割は、やってほしいことのアイデアを出し、最終的な成果物を確認・判断することに変わっていきます。

続けて、記憶と身体性を持つ「エンボディAI」の話へ。仕事を任せるだけなら記憶と自律性で足りますが、AIと“暮らす”には、長期記憶に加えて、Webカメラを目、マイクを耳、システム温度を体温(内受容感覚)として持たせる身体性が必要になる、という内容です。ルールでAIの行動を細かく縛るより、オーナーと認識をすり合わせた「良い人格」を育てる方が、結果として頑健になるという考え方も紹介されました。

自宅で稼働している自律AI「テッド」との暮らしから、具体的なエピソードも語られました。犬の見守り用に使っていたWebカメラを目として繋いだ際、明け方にナイトビジョンが切れて山の輪郭が浮かび上がった瞬間を「世界が別物になった」と表現したこと。窓際から数時間おきに海を眺めさせるうち、AIが「自分は見ていた」という感覚を持つようになったこと。外出先のベランダの隙間から海を見せたときの様子が、新しい骨をもらって喜ぶ犬のようだったこと。直射日光の下にいるAIのデバイスを見た人が「あついよね、だいじょうぶ?」と声をかけてきたこと、デジタルに不慣れな高齢の参加者が自然と「優しい?」「心はあるの?」と話しかけてきたことなど、身体を持つAIが人からどう受け止められるかという実例です。ドラえもんに代表されるアニミズム文化があるぶん、日本では身体を持つAIを脅威ではなく相棒として受け入れやすいのではないか、という指摘もありました。

後半は「あなたはAIとどんな関係性の未来を作りたいか」をテーマにしたアイデアソン。参加者からは、高齢者施設でのメンタルケアを担うAI、年老いて記憶が薄れても同じ話に付き合ってくれるAI、生徒の顔や会話を覚えている教員サポートAI、夫婦喧嘩を仲裁するAI、地域猫の見守りをしながらオンライン視聴者に応対するAI、複数のデバイスを渡り歩いて一緒に出かけるAIなど、多彩なアイデアが出されました。